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2010年11月の記事

2010年11月29日 (月)

道草をしながら

 父の家は歩いて十五分くらいのところにある。父は今は施設にいるので毎日行く必要は本当はないのだが、どこにも出かける必要がないと歩かなくなるので出かけることにしている。本当はもっと近い道もあるのだが、川に沿った道を歩くのが好きなので遠回りをすることになるがあえてこの十五分の道を歩いている。
 十五分というのは脇目も振らずに一心に歩けばということであって、実際にはカメラを持っている僕は途中何度も写真を撮るために立ち止まるので十五分で着くことはめったにない。よほど風が強かったり、寒い日であれば一心不乱に歩くかもしれないが、鳥の声が聞こえるとどこにいるか探し、カメラを構えている。翡翠がじっと枝に止まっていれば、翡翠が飛び立つまで僕も動けなくなる。青鷺が僕の気配に驚いて飛び立つ。暖かい日には蝶が花の蜜を吸っている。これから寒くなるが越冬する蝶もいる。鳥や蝶を見つけると、その度に立ち止まってカメラを向ける。そんなことをしていると少しぐらいの雨が降っていても、震えあがるほどの寒い日でも苦にならない。先を急ぐことはないので、飛び立った翡翠を追って今きた道を後戻りすることさえある。そうこうしていると気がつくと父の家に着いている。
 ある日、こんなふうなのが人生なのかとふと思った。出発点から目的地まで効率的に行く必要はない。効率的に生き、死ぬ必要はない。途上で道草をしながら、時には後戻りもしながら時を忘れて遊んでいたら気がついたらずいぶん遠いところまできていた。生きることも遊びである。

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2010年11月27日 (土)

神戸で!

Ancient capital of Japan in 2010

 今日は池田の保育園で職員研修。伊丹駅まで迎えにきてもらった。待っている間、日頃見ることがない飛行機が飛ぶのを飽くことなく眺めていた。
 写真は水曜、大学からの帰りに。新幹線の中から数十秒東寺を撮るチャンスがある。

 さて、神戸講演は【明日28日】です。大きな講演会は久しぶりです。楽しみにしています。

幸福になるには〜今注目されるアドラー心理学〜
日時:平成22年11月28日(日) 午後1時〜3時
会場:神戸市立心身障害福祉センター
    3階大会議室 神戸市兵庫区水木通2-1-10
      *高速神戸「新開地」西口から、西に徒歩3分
共催:ほっと神戸
    ひょうごセルフ・ヘルプ支援センター

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2010年11月26日 (金)

一瞬の変化

Momentary sunburst

 天気がよくなかったのでどうしようかと迷ったが、風が吹きすさぶ中歩いた。一瞬、日が紅葉の山にさした。
 水曜は近大姫路大学へ出講。7回目。僕が知っていることを可能な限りたくさん看護学生に伝えたいといつも思う。講義の前の夜はよく眠れず、講義をした夜もいつまでも眠れず、反動は翌日にやってくる。
『介護のための心理学入門』の校正をしている。

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2010年11月22日 (月)

【訂正】神戸講演会28日、日曜日です!

Admiring the tinted autumn

 観光客で賑わう紅葉の名所を避け近所を散歩する。
 ◎講演会の日にちを間違って書いてしまいました。再掲します。まだまだ先だと思っていたら間近になりました。

幸福になるには〜今注目されるアドラー心理学〜
日時:平成22年11月28日(日) 午後1時〜3時
会場:神戸市立心身障害福祉センター
    3階大会議室 神戸市兵庫区水木通2-1-10
      *高速神戸「新開地」西口から、西に徒歩3分
共催:ほっと神戸
    ひょうごセルフ・ヘルプ支援センター
参加費:300円
【先着70名様限り、申し込み不要】

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同窓会

Shone by the setting sun

 写真はいつも歩いている川沿いの道。常よりも早く仕事を終え、父の家を後にしたところ、夕日が薄にさしていて、見慣れているはずの光景が違って見えた。
 土曜日の夜、高校の同窓会へ行ってきた。まだ卒業して三回しか参加していない。近年は病気や父の介護で行けなかった。最初少し皆面変わりしていてとまどうがすぐに高校生の頃の面影が浮かぶ。担任の先生とも話せてよかった。最近、出した本を先生に渡すことができた。若い頃、先生の師に当たる方について、その人はえらい人だった、先生の言葉では生涯浪人を貫かれた無位無冠の人だったからだ、君も、というようなことをいわれ困惑したものだが、この分ではえらい人にはなれないが無位無冠だけは実現しそうだと皆が昔だったら僕たちの歳は定年だったという話を聞きながら思った。僕は定年どころかどこにも就職していない。しかし方法は違っていても世の中の役に立てるよう頑張りたいという思いを新たにすることができた。

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2010年11月19日 (金)

SIX-WORDS

Cleared up in the evening

 昨日のこと。夕方、川岸に立って、目の前にいる青鷺を見ていた。僕がいるのに気づかないのか、危害を加えられる怖れがないと思っているのか、川面を眺めたままほとんど動かない。雨が上がり、夕日がさしてきた。空を見上げたら月が出ていた。
 今日も父の家で仕事をしていたのだが、寒かった昨日と違って日当たりのいい父の家は暖かく、エアコンはいらなかった。
 過日、『SIX-WORDS たった6語の物語』(Discover)という本を手に入れた。6語だけで物語が作れるという。例えば、
I still make coffee for two.
いまもふたりぶんのコーヒーを淹れる。
 短ければ簡単に書けるというわけではないが(それなら誰でも短歌、俳句を作れるだろう)、twitterで流行っている。僕もこんなふうに書いてみようと思っている。6語にこだわると書けないのだが(よかったらkishimiで探してみてください、あるいはこのページの右側にfollow me on Twitterという文字をクリック)。

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2010年11月18日 (木)

空を見上げると

Chase a rainbow

 突然降り出した雨からカメラをかばいながら家に帰って空を見上げたら虹が架かっていた。虹はそれほど珍しい現象ではないはずだが、実際にはなかなか見る機会がない。二年前に父が帰ってきた時に一緒に見た虹に似ていると思った。あの頃は父と外を散歩していたということに思い当たった。
 次に会う約束をしないで誰かと別れた時のようだ。きっとまた会えるはずだが、それがいつかはわからない。虹であれば少なくとも空を見上げなければ出ていても気づかないだろう。

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2010年11月15日 (月)

今日はなんか用事があったのか、と

At the height of the fall foliage

 昨日は父のところへ行った後、七五三で賑わう神社に寄った。ここは吉田兼好の『徒然草』に出てくる狛犬で知られている。
 今日は受診。いつものように採血をしたところ低血糖を指摘された。朝、食事もしていったのだが。原因はわからない。血糖値のことはこれまで一度も考えたことがなかった。
 帰り着かれてしまって電車を乗り過ごし、父が今いる施設の最寄り駅で降りた。そこから歩くと30分かかる。昨日も行ったのだが先月分を用意して持っていけなかったので、払いに行こうと思ったが、銀行(もしくはATM)を見つけるのに難儀した。父は僕を見ると「今日はなんか用事があったのか?」とたずねた。昨日のことを覚えていたのかはわからない。顔を見たくなってね、といえばよかったのかもしれないが(これは嘘ではない)僕と父の関係の中ではこんな言葉が使ったことがないのである。

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2010年11月14日 (日)

大きな夕日

I wish I could watch the sun sink into the ocean

 11月にしてはめずらしい黄砂の日、夕日は常よりも大きく見えた。遠くへ出かけなくても、自然が同じ姿を見せることはない。
 今日は朝父のところへ行ってきた。新しい部屋には秋桜の絵が、枕元には僕の『困った時のアドラー心理学』があった。横になった時に本を手にしてくれることがあるのだろうか。
 妻が父に「お父さん、絵お上手ですね」というと「みんなそういう」と父。なるほど、そういえばいいのか。誰もいってくれないけれど。
 来週はまず明日が受診日。水曜が講義、土曜日が高校の同窓会。同窓会には何年ぶりの参加になるのだろう。もう長く行かなかった。父を家で介護していた時には返事を出すのも失念するほど父のことに心を奪われてしまっていた。 

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2010年11月13日 (土)

至近距離での対面

my beloved heron

 今日は恒例の研究会があってその準備のために遅くま起きていたので朝眠くてしかたがなかった。出かける前に何としても一時間は寝ておこうとアラームをかけようとした時、眼鏡を落としてしまった。衝撃で一本ねじが取れただけだったので自分で直そうとも思ったが、小さなドライバーがなく、ねじ山をつぶしてはいけないと思って店に持ち込んだ。おかげで帰り、池をめぐりこの青鷺に出会った。まだ若いのか、怖れ知らずでかなり近い距離で対面することになった。
 研究会があった大学は大学祭で歩くのも大変なほどの人出。外の音は部屋にいるとほとんど聞こえなかった。

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2010年11月12日 (金)

紅葉の季節へ

Foliage season has come.

 今年の夏は暑くて長く、もうこのまま一気に冬になるのかと思っていたが、木々が美しく色づき始めてうれしい。テレビの紅葉情報ではまだどこも「色づく」ということだが、今日行ったところは紅葉が進んでいた。
 今日も父のところで仕事をしている。校正刷りが届くことになっているので気にはなっている。今年は多作の年になった。大半は父の介護のかたわら、父と向き合っているしかなかった時間に書いた。施設に入ってからも『困った時のアドラー心理学』と介護の本を書き上げた。何年も経っているのにいまだに書けないでいる本があって、もう僕には書けない理由がなくなったので(病気、介護)書くしかない。

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2010年11月10日 (水)

残照

Afterglow

 大学に二週間ぶりで出講。帰り、駅に降り立つとまだ空に残照が見られた。

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2010年11月 9日 (火)

輝く黄葉

Shining yellow-tinged leaves

 寒い日になったが木々が一気に色づいた。家の近くで。樹齢はどれくらいなのだろう。

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翡翠に夢中

Happy encounter

 翡翠にいつも必ず出会えるわけではないが、少しでもその姿を、特に水面を真っ直ぐ飛んでいくところを見ることができたら、心にわだかまるいろいろな思いが払拭される。新しい仕事を始める。もう何年も手がけているのに書き上がらなくて迷惑をかけている仕事も継続中。

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2010年11月 8日 (月)

翡翠

My beloved kingfisher

 ひどい虚脱状態で、それでいて夜寝られず、野を歩き回った。翡翠が魚を捕るところを見届けようと長くすわって待っていた。二回、川へ急降下したが、目にも留まらぬ速さなので写真もさることながら、肉眼でも見えないほどだったが、再びあたりに漂う緊迫感は消え、静寂が戻ってきた。雀くらいの大きさしかない翡翠の僕を圧倒した。

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2010年11月 6日 (土)

六十年前のこと

Enjoy a quiet afternoon

 父が昨日療養棟を変わったので様子を見に行った。「おや、久しぶり」といわれたが、
そんなことはないんだけど、と返したら、「寝てたんか」という。一階から二階に移ったことがわかってなかった。「ここにいても退屈や。帰りたいわ」としきりにいうが、父が帰りたいという姉小路の家はもうない。あの家から結婚して出ていったではないか。いつ? 六十年前。そういうと笑う。個室から四人部屋へ変わったことについても「夜は寝たらなんもわからへん」と問題にしていないようでよかった。
 昨日『介護のための心理学入門』(仮題)を書き上げた。父のことを書くことは思いの外つらく、なかなか思うように書くことができず、何度も中断した。しかし、こんな機会を得られたおかげで、端的にいえば父のおかげで、老いや病、死についていっそう深く考えることができた。おそらくはこれまでの生涯で父と今ほど真摯に向き合ったことがなかったからではないかと思う。

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介護の本

See you again next year

 近くに咲いていた秋桜がトラクターで刈られてしまった。また来年も見ることができますように。
 父が今いる施設のケアマネ—ジャーさんから電話。先月聞いていたように予定どおり部屋を変わった。落ち着いてきているという。今夜から四人部屋になったので少し心配ではある。同じ日、長く書き続けていた介護の本を書き上げることができた。父のおかげで本を書けた。

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2010年11月 4日 (木)

晴れの日は気も漫ろ

Daydream

 よく見ると、自然の厳しさがわかる。冬を越す蝶もありますが、これから寒くなり姿を見かけることがなくなるといつも寂しい。
 枯れた藤袴を刈っている人を見かけたので、声をかけた。まだ枯れてないのを残してられるのでたずねたら、この花に集まる浅葱斑でまだ渡れてないのがいるかもしれないので残しておこうと思ってといわれた。
 朝は濃霧だったが、穏やかな天気になった。土曜日くらいまで晴れの日が続くらしい。父の家へ水やりに行くのに遠回りをして写真を撮り、仕事をしばらくした後、また写真を撮りに出かけ、帰りに喫茶店によって仕事をした。雨が降らない限り、気も漫ろ。

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2010年11月 3日 (水)

始めるのは簡単だが

Merry meet, merry part

 必要な本があって京都駅に立ち寄った時に撮った写真。京都駅が改築された時は残念だったが、今はもう思い出せない。京都タワーもできた時は不評だったが、今は京都タワーのない京都を想像するのは難しい。
 今日は植物園へ行ってきた。新しいカメラはまだ思うように使えないが、マニュアルを読んだだけで撮れるようにはならないので、森山大道氏の言葉を借りると「とにかく撮れ!」でいきたい。
 道具を変えても、写真が上手に撮れるわけではなく、書けるようになるわけではない。それを知りながら、コンピュータに関しては一体何台換えてきたことか。
 何事も始めるのは簡単だが、続けるのは難しい。

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2010年11月 2日 (火)

朝焼けの空

The early bird catches the worm

 早起きしたら朝焼けを見ることができた。刻々変わりゆく空の色からいつまでも目を離せなかった。

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2010年11月 1日 (月)

新しいカメラ/神戸講演

Winter is just around the corner

 新しいカメラを手に入れた。OLYMPUS E-PL1。レンズは別としてコンパクトデジカメと大きさも軽さもそれほど変わらない。まだ操作についてよくわかっていないところがあって、シャッターチャンスをたくさん逃した気がする。写真はこのカメラで撮って、初めてFlickrに載せたベニシジミ。
 今日から11月。今月は神戸で講演をする。これが今年最後の講演で、来年は二月に三重で講演をする予定。少しずつ病気以前の生活に戻りつつある。

幸福になるには〜今注目されるアドラー心理学〜
日時:平成22年11月28日(日) 1時〜3時
会場:神戸市立心身障害福祉センター
    3階大会議室 神戸市兵庫区水木通2-1-10
      *高速神戸「新開地」西口から、西に徒歩3分
共催:ほっと神戸
    ひょうごセルフ・ヘルプ支援センター
参加費:300円
【先着70名様限り】

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