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2010年4月22日 (木)

『アドラー 人生を生き抜く心理学』

 今日は長い時間文字を見ることができない。鈍痛と時折引きつるような痛みがあった。日にち薬だということだが、まぶたが腫れ上がっていると人に会うのがつらい。明日は講義の日なので、朝、目が覚めたら腫れが引いていたら、と思うのだが、今の感じだと無理かもしれない。
 夕方、近刊の『アドラー 人生を生き抜く心理学』(NHK出版)の担当編集者である木嵜さんと会う。初めて会ったのは去年の祇園祭の日だった。その日から本来怠惰で遅筆な僕は木嵜さんに導かれ、何度も何度も原稿を書き直した。手書きするしかなかった学生時代と違って、今はコンピュータを使えるので書き直すのに手が痛くなるというような身体的な苦労はしなくてよくなったのはありがたいが、精神的な苦労は変わりなく、締切さえなければ原理的には何度でも書き直せるのはなかなかつらいものである。出版の期日が決まっていたので、編集者側もやきもきすることはあったに違いない。
 完成した本を手にした今、達成感は大きい。終始伴走してくださった木嵜さんに感謝したい。願わくば、可能な限り多くの人の手に届きますように。28日刊行。
 1Q84とは違うので…表紙の写真を公開します。


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日記」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。今までにない特大ウツ状態に陥っていました。
仕事上でも、あり得ないミスを連発して自分で自分にびっくりしていました。周りの人も何事かと驚いています。
でも、私に言わせれば「周りの人の言動が私を追い込んでいるからこうなるんだ」と思ってしまいます。
「自分も他人も皆怖い」
以前感じた気持ちがフラッシュバックすると、行動までその頃と同じようになってしまい
「新入社員じゃあるまいし」と
罵られ自分が悔しくなってしまい、悪循環です。
先生の新作の表紙の螺旋階段を見て「ああ、ずっとグルグルしてるのね」と再確認しました。
でも、世間ではマイナーな存在のアドラーの本をたくさん書かれる岸見先生もすごいですが、
それらが出版されるという現実に目を見張ります。
私が思うよりもアドラー心理学はメジャーなのでしょうかね?
「私の頭の霞も少しずつ晴れてきたのでぜひ読んでみたい」と思えるエネルギーが湧いてきました。

投稿: ちばちゃん | 2010年4月24日 (土) 05時15分

 この螺旋階段は僕が提案してみました。また同じところに戻ってしまったと思っても、前よりは少し上にいっているというのが人生、と考えることがあります。
 メジャーかマイナーかといえばマイナーでしょうが、少数であっても必要な人に届いてほしいと思います。

投稿: 岸見一郎 | 2010年4月25日 (日) 15時58分

時間が経ってしまいましたが、「アドラー人生を生き抜く心理学」を読ませていただきました。

仕事が忙しい状況が続いており、肉体的疲労はある程度克服できても、精神的疲労は蓄積されてきます。
そのような状況の中で、この本を読み、とても励まされました。ありがとうございます。

私は、岸見先生、そしてアドラーの考え方が好きです。その中で、次の2点について、もしお聞きできればと思い、書かせて頂きました。
1.アドラーは社会主義の勉強もされていたようですが、その点はどのように考えられていたのでしょうか?
2.もしアドラーが第2次世界大戦まで生きられていたら、と思いました。ただし、この点は、フランクルが、同じような考え方をされて、戦後を生きられていますので、考え方は一貫しているだろうな、と思っています。

これからもブログ、書籍、楽しみにしております。

投稿: Endo | 2010年6月 6日 (日) 20時50分

Endoさん
 いつもありがとうございます。
 社会主義の影響は後々まで見られますが、7月に刊行予定の「人生の意味の心理学 下」を見ると、例えば、犯罪について、犯罪を引き起こすのが経済的状況であることを否定しています。むしろ、犯罪者のライフスタイルの問題と見ています。
 アドラーの早世は惜しいと思います。第2次大戦を目の当たりにしていたらアドラーの思想は変わっただろうという研究者もありますが、僕はそうは思いません。理想主義は揺るぎのないものだったと考えています。

投稿: 岸見一郎 | 2010年6月 8日 (火) 08時53分

ご返事をいただき、ありがとうございます。

「ライフスタイル」について、再考したいと思いました。

平日はかなり忙しくしており、自分の好きなことをしているのか?と自問自答をする日々ですが、人と関わりながら僅かかもしれませんが社会貢献していると思い、身体を壊さないようにがんばりたいと思います。

返事の遅れた言いわけかもかも?

今後ともよろしくお願いします。

投稿: Endo | 2010年6月12日 (土) 14時28分

 ありがとうございます。ご無理されませんように。以前、医院に勤めていた時は身体を壊してしまい、退職を余儀なくされました。その後、フリーランスで働いていたところ、またも無理をして病気になり、仕事を失いました。同じことをしないようにするには鉄の意志が入ります。

投稿: 岸見一郎 | 2010年6月13日 (日) 08時44分

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