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2010年3月 6日 (土)

前世の記憶のように/虹

unexpected encounter with the rainbow

 水曜のデイケアから始めて、父は今日は四日目の外出。初めてのことなので心配だったが、朝、行くと、「よく寝た」といい、抵抗なくデイケアに行ってくれた。今日こそは、昨日も行ったではないか、というのではないか、と思っていたが、前日の記憶はすっかりリセットされていた。
 夕方、帰ってきた父は、疲れたともいわず、新聞を読み始めた。常も夕食は早いのだが、さすがに4時過ぎに夕食にするわけにはいかず、時間が過ぎるのを待った。父が新聞を読めているのかは、実のところ、定かではないのだが、父があるページを熱心に読んでいた。見ると、脳梗塞の治療についての記事だった。今は、カテーテルを使って治療できることが書いてある。父はなぜそのページに心ひかれるのかわからなかったかもしれない。四半世紀前に、妻、つまり僕の母を脳梗塞で亡くしているのであり、脳梗塞という言葉は父にとって特別の意味を持っているのかもしれない。しかし、今となっては、その時のことを何も覚えていない。それにもかかわらず、脳梗塞という文字が父の記憶を刺激したのかもしれない。
 忘れていた前世の記憶が今生になってふいに蘇るとしたら、こんな感じなのだろうか、と思った。
 写真の虹は3日に撮った。風の冷たい日で、川には鳥の気配がなかった。寒いので帰ろうと思って空を見上げたら、虹が見えた。

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コメント

 お天気は、本当にふりまわされますね。
寒かったら、きせなあかんし、雨になったら、
みんな雨合羽で、何かとしにくいし。
独身の時とは、自由度が、違うとおもうことは、多いけど、そうやってしているのは、自分だけじゃないだし、
と思うようにしています。
皆さん、それぞれ、装備したはるし。
 先生は、あれから、8冊を、本をかかれているのですね。本当に、精力的としか、、、。
 私も、その間に、命を生み出しました。
言葉にすると、きれいなんだけど、
肝の気、腎の気とか、あんまり中国の医学のことは、詳しくないけど、そういう気をすべて、吸われたよーな気がします。
目の前で、元気にしている子供を見ると、
そうだよねー、この子達、お母さんの栄養で育ったんだからなーと思います。^。^
 こちらに来てから、お話できる方とたくさん知り合えたので、気分転換しながら、がんばります。
 先生も、お体、くれぐれも、ご自愛ください。
私も、三寒四温、苦手です。

投稿:  チワワ | 2010年3月 8日 (月) 19時33分

 虹、出ていたんですね。
育児に、追われて、手元しか 見ていなくて、、、。
空を、たまには、ゆっくり見たいです。

投稿:  チワワ | 2010年3月 8日 (月) 19時36分

チワワさん
 育児とは違いますが、親の介護で息つく間もなかったのです。空を見上げる数秒がないはずもないと理屈ではそうなのですが、余裕がなく、追い詰められた感じがずっとしてきました。虹を見られたというのは、少し、ゆとりができたということかもしれません。

投稿: 岸見一郎 | 2010年3月 9日 (火) 22時17分

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