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2010年3月19日 (金)

ありがとう

 54歳の誕生日。無事一日が終わろうとしている。心筋梗塞で倒れてからもうすぐ4年が経つ。僕が倒れたのは四月だったが、その頃も、春が間近とはいえ肌寒い最近の気候に似ていた。その年、カタリナ高校に初めて出講した日、駅でタクシーを待ちながら、こんな日にはコートがいると思ったことを覚えている。一回講義をしただけで入院することになり落胆していたところ、どんな形でも復帰してください、といわれて本当に嬉しかった。
 翌年、バイパス手術を受けることになり、仕事をかなり制限することを余儀なくされ、身体の具合がよくなった矢先、父が帰ってきて、それから一年半近く介護の日々を送っている。仕事はほとんどが父の家や自宅でできることしかできなくなった。それでも、外に一歩も出ることができずずっと家の中で療養することになるのではないかと当初悲観的な思いにとらわれていたことを思うと、これだけ回復したのだから、何を不満に思っているのか、とも思う。時折、講演に行き、本を書くことだけが今僕にできることだが、こんな形でも、この世界に僕を引き止めてくださった方たちに恩を返せたらいいのだが。
 ありがとうございます。

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日記」カテゴリの記事

コメント

お誕生日おめでとうございます。

これからも、御身大切になさって
美しい写真を拝見させてください。

投稿: 麗子 | 2010年3月20日 (土) 01時31分

同じく、おめでとうございます。
これからも本に、ブログに、楽しみにしております。

Twitterは、自分自身がまだよく分かっておらず、経験できておりません。

まだまだ岸見先生のように達観できておりませんが、あきらめない気持ちは持ち続けていきたいと思います。

ありがとうございます。

投稿: Endo | 2010年3月20日 (土) 11時23分

お久しぶりです。挨拶おじさんです。夜明けが遅くなったので、行きかう人の顔が見えなくなり、挨拶は自然消滅しましたが、いい経験になりました。冬の間に白つめぐさのほとんどの花が無くなりましたが、倒れていた少しの花たちが暖かくなると共に再び元気に咲いています。生命力はすごいです。去年の吃音ショートコースの報告を会報「ほっと神戸」に載せていました。先生にお送りしたいと思っていますが、いかがですか?ショートコースで初めの食事の席で先生と知らずに話しかけた者です。怪しいものではありません。

投稿: テル | 2010年3月21日 (日) 09時36分

お誕生日、おめでとうございます。命拾いをして下さったお陰で、私も岸見さんとお逢いする事が出来ました。ありがとうございます。仕事が苦しいとおっしゃっておられましたが、くれぐれもご無理なさいません様に!! 
ステキな事が、いっぱいあり、そして健やかな一年になりますように!!

投稿: 多恵子 | 2010年3月21日 (日) 22時25分

お誕生日おめでとうございます。

昨年の5月、私の父も心筋梗塞を起こしました。
幸い、処置が早く大事には至りませんでしたが、病院のベッドに寝ている父が目を開けたときには言いようのない安心した気持ちがこみ上げてきました。そして父は「命拾いした」と言いました。きっと、まだ生きたかったのだと思うし、私も生きていてくれてうれしいと思いました。一人一人がかけがえのない存在だと感じます。自分自身のこともそうだということを忘れずに生きたいと思います。

一昨年、友人よりアドラー心理学と引きあわせてもらい、昨年末に野田先生のスピリチュアルワークを受けた仲間より岸見先生の著書「高校生のための心理学入門」を紹介してもらいました。
その中の「何かを決めるときに、課題のことだけを考えられることが、自分にとってため(善)となります」がビビッときた言葉でした。
はじめは「自分のそのままで」課題のことだけを考えることは難しいと思ったのですが、違っていました。どうも私はあれこれと余分なことを含めて考えることが習性に(ライフスタイルというのでしょうか?)なっていて結論を難しくしているとわかりました。

このように、先生の著書は私の心に深く入ってきていて、私はそれを役立てようとしています。自分自身をよく生きて、それが社会に貢献するということになればこんなにうれしいことはありません。

投稿: hikari | 2010年3月24日 (水) 10時54分

 返事が遅くなって申し訳ありません。生涯で一番多忙な日を過ごしていました。これが始まりなのかもしれないのですが。なんとか、切り抜けたいと思っています。
 hikariさんが使ってられる言葉をお借りすると「命拾い」して四年経ちました。入院していた時、そのことの意味と責任について主治医と話しました。同じ病気で亡くなられる人も多いからです。まだできなこともありますが、ありがたいことに以前よりも元気になったようにも思います。支えてくださった、そして今も支えてくださってありがとうございます。

投稿: 岸見一郎 | 2010年3月26日 (金) 00時12分

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