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2010年2月の記事

2010年2月28日 (日)

なかなか心は晴れず

A breath of spring

 締切が迫った原稿があるのに、この数日、父の具合がよくなくて落ち着かない。デイサービスで、こなければよかったといったとか、大声を出したとか記録に書いてあると、迷惑をかけているようで気にしていたところ、デイサービスの責任者から電話があって、少し話せて心が晴れた。
 今日は散髪。家にきてもらう。散髪に行きたいと思ったのが、今回の躓きの始まりで、それならお金がいる、お金はどうなっているのか、と考え始めたようである。髪の毛を短く刈り込んでもらったら、落ち着いた。
 父が帰ってから介護の本を何冊読んだことか。以前は目に止まらなかったのに、書店に行くと目に飛び込んでくる。今、かかえている本が一段落したら介護の本を書くつもり。介護というよりは親とのつきあい方のような内容になるかもしれないが。それにしても、まだ始まったばかりの父との暮らしの中で何が書けるのだろうかという思いもある。
 写真は節分草。2cmほどの小さな花で、この花も落ち葉の間から花を(実際には花に見えるのは萼)咲かせる。

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2010年2月26日 (金)

我が家の歴史

fallen camellia

 ヘルパーさんに任せて一度帰った後、昼から父のところへ行くと、父はテレビを観ていた。フィギュアはちょうど安藤美姫の番だった。イヤホンをしてくれる、といったら、なんのためらいもなく切ってしまった。父にはその時他のことが頭から離れないでいたようで、一度、ダイニングにきてすわったのに寝室に行くので、どうしたのかとたずねたら、通帳を探しているという。なんで? 現金を持ってないといけないと思って、と。もう一年くらいお金のことは話題にならなかったのに、昨日から、これも一年ぶりになるが、ノートに記録を取り始めたのも同じなのだろう、霧が晴れてしまったようで、それに伴って、不安感が出てきたように見えた。そんなことは心配しなくていいのだ、といってみたのだが。昨日は看護師、医師の前で様子をたずねられた時に、にこにこして調子いいですよ、といっていたのに、今日は心配で一睡もできない、昼間も眠れないと苦しそうに眉間に皺を寄せていう。こんな時にこそ、父の力になりたいと思うのに。しかし、こんなやりとりをしても、一眠りしたら、忘れてしまう。僕だけが取り残されて、いつまでもつらい気持ちを引きずってしまう。
 落椿。
 ようやくamazonで新刊の扱いが始まった。我が家の歴史というべき本。自分でいうのもどうかと思うが、おもしろいです。

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2010年2月25日 (木)

歩いていいと、

Tint earth with pale pink

 今日も暖かい日になった。それはいいのだが、暖かくなると父の活動性が高まる。ちょっと歩いてくるわ、というので、止めたら、「先生が外歩いていいといったじゃないか。ちょっと家のまわりを歩くだけじゃないか」と声を荒げる。たしかに昼の往診時に医師が外に行きたくなりますね、という話をしたのは本当だが、一人で歩くことは想定されてない。じゃあ、お前ついてきてくれるのか、というので、外に出てみたが、もういい、と怒る。デイサービスなどでリハビリのために歩いているのでまったく歩けないわけではないことは知っていたが、思いの外しっかり歩けることに驚く。これでまた心配の種が増えた。
 朝日新聞から取材の申し込み。カメラマンも同行ということで緊張する。僕の書斎には5人も入れないから、父の家のダイニングにするか迷っている。
 『子育てのための心理学入門』(アルテ)がamazon.co.jpで在庫切れになったり、予約受付中になったりで、残念。

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2010年2月24日 (水)

福寿草

Flower shining with happiness

 久しぶりのオフを取った。といっても午前中は父をデイサービスに送り出した後、そのまま父のところにいて仕事をしてしまったのだが。洗濯物を干していないことを思い出して帰ったら、霧も晴れてきて、陽気に誘われ、近くにある植物園まで出かけた。近くで久しぶりに友人に会って、長い時間立ち話をした。今日は昨日原稿を出版社に送ったばかりで、父も見なくてよかったので、時計も見ないで話し続けた。
 福寿草が光り輝いていた。

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2010年2月23日 (火)

一息

Say hello to them

 今日は一度ヘルパーさんに父を任せて、帰宅。このところずっとかかりっきりだった原稿を出版社に送った後、父のところにやってきた。先の日記に、翻訳はラストスパートと書いていることに気づいたが、書き下ろしの原稿のことである。翻訳は訳し終えている。
 風は少し冷たかったが、先週の身が縮む寒さとは違って、気持ちよく歩くことができた。
 ちょうど一週間前コンピュータが壊れたのを思い出した。水曜に意を決してMacBook Proを買って、一週間、酷使した。朝から寝るまでキーボードを叩く日が何ヶ月も続いた。まだまだこれからで、原稿の書き直し、追加、校正等々息がつけない。悩みの種は確定申告。父の分も去年から手がけているのだが、おととしまでは父が自分で申告していたことに驚く。

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2010年2月21日 (日)

もうしばらくいかない、と

Looking up at the sky ...

 土曜から一泊二日のショートステイから帰ってきた父はひどく疲れている様子で、寝られなかったと何度も訴えていた。もうしばらくいかない、という。次のショートステイは三月の初めの週に僕が大阪で夜講演する日なのだが、機嫌よくいってくれることを祈るばかりである。
 今日は期待していたほど暖かくはなかったが、青空が広がり、風もなく、外を歩く人も多く見られた。見上げたら、月が空にかかっていた。
 翻訳はラストスパート。原稿用紙にして400枚ほど書いたが、まだ何度目かの読み直しは150枚ほど。今夜もまだまだ頑張らないといけないが、時計を見てもう10時をまわっていることを知り、驚く。

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2010年2月20日 (土)

新刊「子育てのための心理学入門」

 昨夜は遅くまで仕事をしていた。夕方、今書いている原稿が規定の枚数に到達したので安心して気が緩んだのか、夕食後寝てしまったから、寝られなかった。
 今日は読書会。寒い日だったが、話しているうちに忘れてしまった。父は一泊二日のショートステイ。夕方に帰るといって、困らせてなければいいのだが。いつもは土曜日はデイサービスに行っていて、4時に帰ってくると、読書会のメンバーと同じテーブルに着くのだが。
 帰宅すると出版社から新刊の見本刷が届いていた。近日、書店に並ぶ。

『子育てのための心理学入門』(アルテ、1,800+税)
 子どもとよい関係を築いていくためには、どうすればいいのか?
 子どもとの関わりを具体的に考察するアドラー心理学にもとづいた育児論

 子どもたちもすっかり大きくなってしまったが、保育園に送り迎えをしていた頃のことを書いていると懐かしかった。

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2010年2月18日 (木)

常連の訪問者

our regular visitor

 朝、あまり時間がなかったが、川の横を父の家へ急ぐ。風はなかったが寒かった。カワセミが水面を滑空していた。今日はいい日になるような気がした。
 新しいMac Book Proはもうずっと前から使っているよう。今日の(昼間の)仕事を無事やりとげた。窓の外の木にヒヨドリがとまった。窓越しなのだが、当然、窓を開けると飛び立っていくので、そのままで撮影。父は残念ながら寝ていた。
 ウィルコムが会社更生法を適用。WILLCOM CORE 3Gを使い始めたばかりなので心配。父の家からはこれがなければインターネットにつなげない。病院では医師、看護師らは皆PHSを使っているのではなかったか。

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2010年2月17日 (水)

突然の故障

 火曜日の夕方、突然、仕事でこの二年毎日使っているコンピュータ(MacBook Air)のヒンジ横のプラスティックが割れ、うまく閉じなくなった。調べたらところ、初代のMacBook Airに去年の秋頃から頻出するトラブルで、無償修理の対象であることがわかった。しかし、心斎橋のApple Storeに行く時間はないし、一週間も修理にかかるのでは仕事にならない。この蓋の接合部が歪んでしまった状態で使い続けられればいいのだが、スリープからいきなり回復しなくなったという報告も見つけたので、バックアップを頻繁に取りながら、びくびくして仕事をしていたが、結局、新しいコンピュータ(MacBook Pro)を買った。データ、プログラム、各種設定を無事引き継げたので、MacBook Airよりも重いが、堅牢ではある。最初に行った店では売り切れていて、どうしようかと思った。研修生という名札がついた店員は、在庫がないので、入るまでに数日かかります、とまったく商売気がない。今日いると思ってきているわけだから、ここで逃がしたら別の店に行くのはわかると思うのだが。それにしても残念だ。原稿が書き上がって少し余裕ができたら、修理しようと思うが、いつになることか。
 昨日、父と受診。よくはなっていないが、悪いなりに安定している。医師が父に話しかけるのはいいのだが、父でなくても話はたちまちわからなくなる。父は一生懸命耳を傾けているのだが。近くの医師に毎月往診にきてもらっていることを思えば、タクシーで父と病院に行けるのが本当はおかしいように思う。病院では父から目を離すことができず、疲れてしまった。

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2010年2月15日 (月)

一息つけたが

I will never forget you

 試験の採点を終え、一息つくことができた。朝、父のところへ行く途中で、成績表を投函してきた。
 この頃は父のところで仕事をしていることが多いが、昼間なのに深夜に仕事をしている時のような気がすることがある。ここには何もないので(本すら限られたものしかない)、根を詰めて仕事をしてしまう。
 原稿が完成する(正確には完成稿ではないが、これで書きたいことは書き尽くしたという気になるということ)までは、誰かに内容について草稿を人に見せない方がいいのかもしれないと思う。未完成な段階で評価されるのを怖れるというだけかもしれないのだが。大きく構成を変えることから始めて、目下、5回目の書き直しをしている原稿が手元にある。われながらよく毎日長時間書き続けられると思う。
 父が起きてきた。訪問看護にきてもらったことはいつもながら覚えていない。

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2010年2月14日 (日)

冬のハイビスカス

hibiscus in winter

 父が今日は(23日)デイサービスに行ったので、昼間2時間ほど熟睡できた。
 写真は父の家で咲いたハイビスカス。花は小さめだが、暖かい部屋の中で長い時間をかけて咲いた。
 エアコンの室外機の上にみかんを置いておいたら、ようやくヒヨドリが取りにきた。一度大丈夫だとわかったら、その日のうちになくなってしまった。2度、父はヒヨドリがみかんを加えて飛び去るのを見て、喜んでくれた。
 試験はすべて読み終えた。暫定的な点数をつけたが、もう一度確認作業をしないといけない。本当は全員を通したいところなのだが。

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2010年2月11日 (木)

不順な気候はつらい

despite the snow

 暖かい日が続いた後、寒くなると身体がついていかない。父の部屋はいつも日が当たり、暖かいからかハイビスカスがつぼみを膨らませていたが、今日、花が咲いた。とはいえ、寒かったからか途中で開くのを止めてしまったようにも見える。冷たい雨が降り、父からの家からの帰りはつらかった。
 連日、睡眠不足。今夜は夕食を作らなくてよくて楽をした。
 写真は、過日、雪の中で撮った紅梅。

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2010年2月10日 (水)

帰ってきた

flying jewel

 もう長く朝早くから深夜までずっと原稿を書いている。今日は父はデイケアに行ってくれたので、昼間も中断せず長い時間書くことができた。後で、原稿を読み返した時に、文が途中で終わっていることがあって、困ったことに何を書こうとしたかわからないことがある。終わったところで、父に声をかけられたか、何か緊急に動く必要があることがあって書くのを中断したのだろう。息切れがひどく心配。
 父が長く飼っていた犬が行方不明になったという知らせを日曜日に妹から受けて心配でならなかったが、昨日、帰ってきたという。父がおととしの11月にこちらに戻ってきた時に、犬小屋と共に連れてきたのだが、入院している間、犬の世話までとてもできず、妹が面倒を見てくれている。父はもう犬のことは何もいわない。四半世紀一緒に暮らしていた母のことすら覚えていないから驚くことはないのだろうが、なんとも寂しい。

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2010年2月 8日 (月)

幸運な日

happy encounter

 日が射してきたので、父が寝ている間にカメラを持って近くの川まで散歩に出かけた。二羽のカワセミが現れた。同時に両方を追うわけにはいかない。川中にとまったこの小さな鳥を非力なカメラで撮るのは難しい。ともあれ、父を長く一人で置いておくわけにもいかずすぐに帰ったが、カワセミに遭遇するだけでも幸運だと思い、今は満ち足りた気持ちである。
 参照したい本があって一度家に取りに帰ろうと思ったが、朝からずっと今日も原稿に取り組んでいる。今日朝からまだ少ししか書けていない。考えている時間の方が長かった。もちろん、考えなければ書けない。

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2010年2月 7日 (日)

紅梅

With droplets reflecting the whole universe

 朝、西の空に月が見えた。遅くまで起きていたので眠くてたまらなかったが、月を見るために窓を開けたら、眠気が飛んだ。
 雪で転倒することがないようにゆっくりと足元を確かめながら父の家へ急ぐ。夜中に居間で本を読んだ形跡があった。暖かいところから寒いところへ急に移動したら危ないと日頃いっているのだが、かいがないようだ。
 父の家の庭に咲いていた紅梅。

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2010年2月 6日 (土)

じゃあ、中で待ってもらえば、と

 朝、起きたら雪が積もっていて驚く。父の家に行かなければ今年初めての雪だ、と思っていればいいのだが。
 昨日、夕方起きてきた父が「お前がきているのかわからなかった」という。30分ほど前まで起きていて、寝てすぐに起きてきたのだが。こういうことにはもはや驚かなくなったが、父に「僕はずっといる。一人では食事もできないから、仕事に行かないでいつもきている」といってしまったところ、父は寂しそうな顔をしていった。「それをいわれるとつらい」。いつも父は起きて話していても深く眠っているように見えるのだが、この時は、完全に覚醒しているように見えた。父は僕が若い頃、仕事に就かないことでよく僕を責めていたから、今、父のところにいる僕を見て、なぜここにいるのか、といってほしいといつも思っている。
 今日はデイサービス。あまり行きたくないな、といっている父と食後紅茶を飲んでいたら、思っていたよりも早い時間に車の迎えがきた。急いでコートを着せようとしたが、セーターの毛玉を取り始めるので、待ってもらっているといったら、じゃあ、中に入ってもらって待ってもらったらいい、という。父の生きている時間を社会の時間に合わせるのは難しい。無理なのかもしれない。合わせてはいけないのかもしれない。

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2010年2月 5日 (金)

生涯で一番多忙な日々

 大学から試験の答案が届く。生涯で一番多忙な日々を過ごしている、と思ってしまいたくなるが、さすがに病気になってからは徹夜をするというようなことはしない。そんなことで締切に間に合うかどうかが問題なのだが。昨日は昼食後いつまでも寝ようとしない父と向き合って仕事。話しかければいいようなものなのだが。新聞を読むわけでもなく、首を回し、時計を時々眺め、時間は静かに経っていった。父も僕が何をしているかわからないと思っているかもしれない。
 父の家からの帰り、犬を連れた老夫婦から話しかけられた。小学校の同級生のご両親だった。父が具合がよくなくて、介護に毎日通っているという話をしたら「でもお若いでしょう」といわれる。「いえ、もう81歳ですから」「それなら主人も同い年ですよ」。二人で毎日散歩されているということだった。「面影がありますね」といわれたけれど、40年ぶりの再会なのだ。

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2010年2月 2日 (火)

試験/あの頃と同じ

My favorite sparrows

 忙しい日が続く。今日は生命倫理の試験。明日には答案が届くだろう。しっかり講義を聴いていた学生が不利にならない問題にしたつもりだが、難しいと思った学生もいるかもしれない。
 『子育てのための心理学入門』(アルテ)は今週入稿。表紙を見た。今月には書店に並ぶはず。思えば、子どもたちを保育園に送り迎えしていたのは、ずいぶん前のことになる。今は育児ではなく介護に明け暮れる毎日。あの頃と今に共通することが多々あるように思う。仕事がたびたび中断されるのが今も昔も問題。しかし、子どもも老いた親もこちらの都合を斟酌することはないのだからしかたがない。
 ヘルパーさんに任せて一時帰宅中。またすぐに出かける。

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