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2009年12月18日 (金)

ほしいなあ、と思って

 昨日は、思いがけず、父が昼間ほとんど寝なかった。もともとあまりに寒いのでゆうがたまでちちのところにいてもいいか、と思っていたけれども、帰るきっかけを失ってしまって、首をめぐらしたり、時計に何度も目にやって時を過ごしている父に見守られて、仕事をすることになった。
 ふいに父が、この家には電話がないだろう、夜中に救急車を呼ばないといけなくなったらどうするんだ、とたずねる。半年ほど前の父に戻ったように見えた。たしかに父がいうとおりで、電話がない。ただ父は忘れているのだが、電話をかけるすべを知らないのだ。
 父が新聞を大事そうに折りたたんでいるので、どうしたのか、とたずねたら、他の新聞に紛れた困るから取っておくのだ、という。見ると、通信販売の全面広告だった。「ほしいなあ、と思って」。一時の思いなので、さらりと聞き流せばいいのに、父が今置かれている状況を思うと複雑な気持ちになる。
 寒い日が続く。風は冷たく、手が凍り付きそうになる。この寒さも父のことがなければ大きな心配にはならないのだが、朝、行くと、僕の心配をよそに、電気毛布のスイッチを切って、線を元から抜いていた。なんでやろう、と父は笑うが、これからの季節、対策を考えなければならない。
 明日は雪が降るという予報が出ていた。

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