« 声をかけられなかった | トップページ | あの頃と同じではない »

2009年7月 1日 (水)

いつも手遅れか

melancholic sunshine ...

 父の日のプレゼントのつもりでふと思いついて買った鉢植えのハイビスカスが一日おきに大きな花を一輪咲かせる。今日は初めて二日続きで花が咲いた。この写真は28日の夕方に撮った。西日が差し込んでくると、二階は暑い。
 朝、行くと父はもう着替えて待っていた。「いらっしゃい」というので驚く。今はおはようではないか、というと朝だとは思ってなかった。昨日病院へ行ったので疲れたのだろう、ぐっすり眠れたようだ。
 疲れたのは父だけではない。父が昼食後寝に行った後で、僕はソファに横になった。まだそれからほとんど時間が経ってない時に、父のすり足が聞こえてきた(この頃はこんなふうにしか歩けない)。父は僕を見て「起きなくていい。寝ていたらいい」といってくれるのだが、そして、それは間違いなく父の優しさなのだが、本当は、帰ってもいいといってほしい僕がいる。
 「昼ご飯食べたかな」とたずねる。もうこの質問には驚かなくなった。「僕にはご飯のことしか話してくれないなあ」というと哄笑する。いつも空腹を感じているようだ。「いや、実際のところ、夕食を食べないで寝ることはあるんだ」と真顔でいう。もちろん、そんなことは<決して>ない。
 父が物忘れがひどくなったと訴え始めたのはいつだっただろうか。僕は本の中でこのことについて書いたことがあった。その時、年がいけば誰にでもある物忘れではなかったのかもしれない。49歳で死んだ母の時も、脳梗塞について知識がまったくなかった。あの時と同じ後悔の念にとらわれている。もちろん、早く手を打てばなんとかなったかは今となってはわからないのだが、一人で暮らしてために気づかなかったトラブルを回避できたかもしれない。

|

« 声をかけられなかった | トップページ | あの頃と同じではない »

Flickr」カテゴリの記事

日記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 声をかけられなかった | トップページ | あの頃と同じではない »