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2009年6月29日 (月)

もう何でもできる

 父が前に住んでいた家から持ってきた洗濯機があるのだが大きすぎて設置することができず、長らくそのままにしていたのだが、やっと今日僕が今住んでいるマンションで使うべく運んだ。父の家で毎日選択しているが、乾燥機はないので、これからの季節は持ち帰って洗濯、乾燥した上で運ぶことになるかもしれない。
 今、書こうとしたのはそのことではなく、なぜ父はこんなに大きな洗濯機を買ったのかということである。もはや判断力を失っていたかもしれない父は近所の電気屋のいうがままに高価なものを次々に買わされた。独居だったので、一々吟味することはできなかった。老人を食い物にする業者がいるわけである。
 父がいつか濡らしてしまったパジャマをさして「洗濯する」というので、それは違うだろう、といったら、「洗濯してください」というので二人で笑ってしまった。父は今は、掃除も洗濯も買い物も料理も何もできない。それでも、私は自分では何でもできると思っている、といって驚かせた。誇り高い父にとって、できないことはつらいのだろう。
 二週間ほど続けて父は体調が悪く、その間、日に何度も父の下の世話をした(父は幸か不幸かそのことを覚えていないわけだが)おかげで、もう何でもできる、と思った。それに伴って、この頃は少し気持ちに余裕ができたのか、僕は父のことでイライラすることは少なくなり、父も笑うことが増えてきた。

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