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2009年5月 7日 (木)

その時々で

full of passion ...

 連休が終わり、休みの間仕事から離れ父の介護を代わってくれた人たちも職場に戻り、僕はまた父との生活に戻る。僕にはどこにも行くところがない、と思ってしまう。もちろん、これが少しも合理的な考えではないことはわかっているのだが、多忙な仕事で父のことを忘れられる時間を持つことはできない。仕事は目が回るほど忙しいというのに。時計を何度も眺めて一心に食事の時間を待つ父の気持ちを振り切って原稿を書き進もうとするが、集中するのは難しい。
 妹がきてくれていた時は、前にも書いたが、忘れていたように見えていたことを話ので驚いた。記憶というのは消えるわけではなく出てこないというのが本当のようだ。この違いは大きい。今朝は、今日は何か予定はあるのか、と父がたずねるので、看護師さんがこられるというと、たずねたいことがあるという。左足が痒くて眠れないという。でも、この間、そのことでたずねられたら、痛くも痒くもありません、と答えたではないか、というと、機嫌を損ねてしまった。「その時々で違うのだ」。看護師さんにたずねられると父はいった。別にたいしたことはありません…なるほど、たしかに「その時々」だと感心するものの、身体の病気、生活についていうと、その時々とばかりいってられない。休みの間の父の高揚はもうどこかへ消えてしまった。看護師さんが帰られてから十分も経たないうちに「今日は何か予定があるのか」と父がたずねた時は、予想していたことでも少しばかり動揺する。

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