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2009年5月27日 (水)

確執はあったが

wild beauty ...

 宮本常一の『民俗学の旅』(講談社学芸文庫)を読んでいたら、宮本が父親のことを「わたしにとってもっとも尊敬する人物の一人」と書いていて、そんなふうに思える人があることに驚く。
 宮本がここで書いているような意味で僕は父を尊敬したことはなかったように思う。一人では暮らせなくなって戻ってくる前に父と話ができるようになったことはよかった。いろいろと確執はあったが、その時のままだったら、毎日父と過ごすことはもっと大変だっただろう、と思う。父が前に住んでいた家から持ってきた僕の本が棚に並べてある。
 
 ところで、宮本が大阪へ出ることになった時に父親からいわれた言葉の中で注目を引いたのは次の言葉である。
 「人の見のこしたものを見るようにせよ。その中にいつも大事なものがあるはずだ。あせることはない。自分のえらんだ道をしっかり歩いていくことだ」
 人のしないことをしようとあせってばかりいることに思い至る。

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