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2009年4月16日 (木)

近距離でも難しい

rotation of seasons ...

 今朝、原稿を送ることができた。三月の始めに父が退院して以来、父の家で二冊の本を書き上げたことになる。今度のはアドラーの翻訳で、今のところ『性格論』という仮題で呼んでいる。最初に本を出版した頃は、編集者とメールのやりとりができないことがあって(メールは使ってないという人が多かった)、フロッピーディスクにデータを保存して郵送していたが、今はクリックしたら、たちまちに送信できる。本一冊分のデータ量はわずかである。今朝、送ったのは228K。これだけなのに長い時間がかかってしまった。
 朝、父がふいに「講義に行くといってたな。その日ヘルパーさんがこられるといったけどいつのことだった?」とたずねる。最近はこんなふうに前にいったことを覚えていることが稀なので驚く。僕が講義に行くことは父の記憶の濾過器に残ったようだ。
 二日前の朝日新聞に遠距離介護は可能かという記事があったが、ケースによって違うので一概に論じることはできないだろうと思った。朝昼晩(朝、夕は30分、昼は1時間半)ヘルパーさんにきてもらい、週に二日の訪問介護などのサービスを利用し、介護費は月四万に抑えているというケースでも、そもそも介護認定がどれくらいなのか記事にはなく、低ければ離れていても介護することを可能にするだけのサービスを受けることはできないのである。父の場合は、食事の世話、服薬管理が必要だが、僕以外は外での仕事があって動けない(僕もあるのだが…)。近所の人に声をかけてもらうということも記事にはあったが、父が独居しているこの場所は近所がない。今朝、ふと講義に出かけている間、電話をして様子をたずねたらいい、と思いついたが、父は電話が使えないのだった。緊急時にボタンを押して知らせるというシステムもあるようだが、入院中ナースコールを使えなかった父が緊急時にボタンを押せるとは思えない。去年、十一月にこちらに戻ってきた時には電話をしていた。もっともその時も僕のところには一度もかかってこなかったのだが。

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