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2009年4月 7日 (火)

父と散歩

 父が大きな声で笑うのでどうしたのかとたずねたら、母親と小さな子どもを指さす。父はいつも窓から道行く人を眺めている。「あの子が、ぱたんとこけたんだ」。笑い事ではないのだろうが、泣くこともなくすぐに立ち上がったしぐさがかわいかったのだろう。
 その二人が歩いている道を、父を車椅子に乗せて駅まで歩いた。介助用の車椅子は車輪が小さく、止める時のブレーキはもちろんついているが、他に手元のハンドルに自転車と同じブレーキがついている。軽いといっても空手で歩く時よりは負荷はかかる。それに車はあまり通らない平坦な道とはいえ、安全のことに気を遣ったのか緊張してしまった。ちょうど菜の花と芝桜が咲き出してきているので喜ぶかと思っていたが、あまり心を動かされなかった。花に関心がないわけではなく、遠目からピンクや黄色の絨毯をしきつめた光景を愛でるということに慣れていないのかもしれない。途中、すれ違った女の人が連れていたプードルに相好を崩していた。ともあれ、父を置いて出かける時に感じる不安なしに外を歩けたのはよかった。父はこの出来事を一時間後には忘れてしまったのだが。

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