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2009年4月23日 (木)

遠い未来

azaleas fix the attention of my father ...

 躑躅が咲き出した。父はずっと眺めている。ふいに立ち上がるのでどうしたのか、たずねたら、花を取ってこようと思う、という。部屋の窓から見ていたら、すぐそこにあって簡単に手が届くように見えるが、父には取れない。それにそもそも躑躅が咲いているところまで歩けない。翻意を促したら、それなら寝てくる、と機嫌を損ねたようだ。そういえば去年、こちらに戻ってきた時、柿の実がなっているのを見て、あの時は歩けたので、僕がいなかった時に取りにいったのだが、転倒したのだった。通りかかる車が何台か停まり、助けて起こしてもらったという。
 今日も父は熱心に新聞を読んでいた。古いのでいいから持ってきてほしいという。返すから、というのだが、もちろん、そんな必要はない。
 講演依頼がくるようになった。父のことがあって、条件によっては引き受けられないかもしれないと思うと緊張する。今は秋の講演依頼が多いが、遠い未来のことのように思う。メールにすぐ返事ができなくて、妻の帰りを待って引き受けても大丈夫かたずねなければならない。できるものなら父を連れて行きたいくらいである。昔、預かってもらう人がなくて娘を講義に連れて行った時のように。

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コメント

随分前の話ですが、次女を妊娠し早産になりかけ、入院しなければならなくなり、まだ3歳だった長女をどうしょうか困ってしまいました。実家は遠いし、引っ越したばかりだったので友達もいず、結局主人が仕事に行っている間、私の病室で一緒に過ごしました。義母の介護をしている時もそうでしたが、家族だけでは、どうすることも出来ないことがあると実感しました。

投稿: おりひめ | 2009年4月24日 (金) 22時12分

 妻の実家は遠いというわけではありませんでしたが、子どもをあずかってもらうために子どもを連れて行くには十分遠く、いつでもあずかるといってもらっていても仕事をしている親に任すわけにいかず、僕自身の母は既に亡くなり、父とも離れて暮らしていましたから、大変でした。おりひめさんの場合と違って、僕が比較的時間の自由がきいたのですが。その僕が働くとなると保育園にあずかってもらうことになるのですが、子どもが病気をした時はお手上げでした。

投稿: 岸見一郎 | 2009年4月24日 (金) 22時41分

今年の秋、ワタシは生まれて初めて「受験生の母」になる時を迎えます(汗)
 息子は進みたい方向がほぼ決っているので、相変わらずワタシはただ心と体においしいご飯作りに専念するわけですが、この緊張感を楽しんで行きたいと思っています。
 

投稿: やまじゆみこ | 2009年4月25日 (土) 00時17分

 何度か受験生の父をしたはずですが…試験の発表の前は緊張しました。僕が緊張してもどうしようもないわけですが。

投稿: 岸見一郎 | 2009年4月25日 (土) 22時52分

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