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2009年4月22日 (水)

サボテンのように

chaotic composition of colors ...

 父の家の近くに咲く菜の花と芝桜が満開。この春は父と何度か見に出かけた。
 このところ少し元気がない様子で、外に行きたいといわない。昼、寝てばかりでは夜寝られないのではないか、というと、夜は夜でちゃんと寝ているという。実際、今日朝行ったら、よく眠っていた。調子がよく大きなトラブルはなく無事夕方帰ることができたが、夕食を作って娘と食べ終わったら疲れてしまった。
 新聞を持って行ったら、これはどうしたと父がたずねるので、家で取っているのを持ってきた、昨日のだけど、といったら、面白い、といってそれから3時間ほど飽くことなく読み続けた。
 統合失調症の人とのつきあい方について中井久夫がこんなことを書いている(『精神科医がものを書くとき』ちくま学芸文庫)。サボテンを育てるのと似ているという。水をやり過ぎといけないし放っておくと枯れる。目を離せない。じっと見ていて少し水をやったり、日向に出したり、あまり手を出さないでそっと見て最小限の気配りをする。そうしているといつか思いがけない時に思いがけない花を咲かせる時もある。父ともこんなふうでいいのかもしれないと思った。もともと若い頃一緒に住んでいた時もそんなに話を親密にした覚えはなかったのだ。僕が病気になる前に少し話をするようになった。一月に一度京都駅近辺で会っていた。お前のやっているカウンセリングというのを受けたい、といいだしたという話は何度か書いた。僕はこの三年間自分のことばかりが気になって父に注意を十分向けられなかった。病気になっていなかったら、父は違ったふうになっていたかもしれない、とよく思うが、今はそう考えてもしかたがないとたびたび思い直す。

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