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2009年4月10日 (金)

朝の祈り

morning prayer ...

 朝、父の家の前で自転車を止め、鍵を開けようとしたら、ベニシジミ(紅小灰)がいた。こんなに早く見たのはなかったかもしれない。一瞬にして飛び去ってしまった。視力はよくないのに、動体視力だけは鍛えたのか、こんな小さな蝶でも(1.5cmくらい)でも目に飛び込んでくる。朝日を浴び、天を仰ぎお祈りをしているように見える。
 午前中にまた父と桜を見に行く。車椅子はありがたい。日陰に留めて、長く外で過ごす。少しだけ父と歩いてみた。ほんの数十メートルだったが、振り返ったら車椅子から遠く離れたところまで行っていた。歩かないと本当に歩けなくなるという父はわずかな距離でも満足したように見えた。やっぱりしんどいというが、不屈の精神で歩き通そうとするので、気をつけなければいけない。入院時、輸血の承諾書にサインしたほどの貧血が完治することは期待できない。
 来週からカタリナ高校の看護専攻科に出講するので、その間にヘルパーさんにきてもらうことにした。それでも、前後1時間ほど父は一人でいることになるので心配だが、病状が落ち着いてきたので、大丈夫だろう。不在の間1時間半きてもらって食事と服薬も任せることで何とか切り抜けたい。目下、外に行かなくても仕事はいくらもあるのだが、講義ができるのはありがたい。当然、学生は僕のことを知らないわけだから、僕だけが楽しみにしているわけだが。
 今日は父はずっと写真集を見ている。明治から最近までの、今住んでいる街の写真集で、その中には父が提供した写真もある。それを見て父は、これはおじいさんだな、という。父は今いる家におじの養子として入り、母と結婚したのである。断片的ではあるが、記憶が蘇ってきているようである。

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コメント

久しぶりにお邪魔しました。
 日々、日常に追われながらも先生のことを忘れることはなく、いつか京都へ先生に会いに行きたいなぁとよく思っています。実現するはいつのことか・・・(汗)

 この春から少し生活のご様子がお変わりになったのですね。自転車でお父様のところへ行き来されてることには驚きました。
 ワタシの方は、昔からあまり得意でなかった実母との関係がよくなってきました。考え方が違うので楽しく会話がはずむことがなかったのですが、共通の趣味をみつけて会話が増えました。
 今でもちょっとした食い違いはあるのですが、ワタシも無理に主張を通す年齢じゃなくなったかも(笑)です。

投稿: やまじゆみこ | 2009年4月12日 (日) 09時56分

 近くなったという話を聞いています。ぜひ。
 父は11月にこちらに帰ってきましたが、年末に入院、退院後3月始めから毎日父のところにいっています。ちょっとした食い違いは僕たちの場合もあり、なかなか大変です。

投稿: 岸見一郎 | 2009年4月12日 (日) 20時54分

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