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2009年3月 9日 (月)

もうどこにも行かなくても

small but powerful flower...

 父を見ていて、所属感、ここにいてもいいと思えることは大切なことだと思った。たしかに父は昔住んでいた家に戻ったのだが、四半世紀も離れていたのであり、その間、古い家であるためにあちらこちら内装に手を入れたので、父が知っていた家ではなかったので、居心地の悪い思いをずっとしていたのだろう。父がこちらにきて間もなく、父がいなかったある年に植えた月桂樹と金木犀がいつのまにか高くなってしまって、視界を遮ってしまっていたが、義父に刈ってもらったので、父がすわっているところから駅が見えるようになった。しかし、その時のことを思い出して父はいう。「刈った後は春になればきれいになるだろうが、私はすぐにここから出ていくのに、なぜそんなことをするかわからなかった」。何度も話し合ったので、「ここは私の家なのだな。もうどこにも行かなくてもいいのだな」と納得してくれた。退院して一週間。毎日いろいろなことがあって辛かった。

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コメント

そうですね。
退院直後は 本人より家族のほうが大変だと思います。

でも人間って不思議です。
どこかで落ち着きどころを見つけていくのですから…。
「納得」って大事ですよね。

ほんとうにお疲れ様です。
心安らぐ日が一日も早く到来しますように。

投稿: あいまいモコ | 2009年3月 9日 (月) 20時45分

あいまいモコさん
 また「納得」が危うくなりましたが、仮想のものであれ、落ち着ける居場所が見つけられればいいなと思います。ここはどこかという話を父と長くした後から父は落ち着いたように見えます。
 帰ってからの疲れ方が激しくて、ぼうっとしていました。

投稿: 岸見一郎 | 2009年3月 9日 (月) 23時15分

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