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2009年2月18日 (水)

あきらめることなく

survive a hard winter ...

 今日はいつもより早く父のところへ行く。昨日書いたように脳神経内科を受診するのに同行した。昔、頸動脈内膜剥離術を受けたことがあることも当然医師には伝わっていた。全身麻酔で大手術だった。今はカテーテルを使った内科処置ができるはずである。母が脳梗塞で入院した時は、外科手術はできないということで手をこまねいて見ていたという感があったが、今なら助かったかもしれないと思うことがある。今日は検査だけだったので、僕が付き添う必要はなかったかもしれないが、後日、担当医と直接話をする機会を作ってもらった。
 外来の診察室には車椅子で行ったのだが、帰り、看護師さんが迎えにこられるだろうと思っていたら、もしもそのまま帰らないで病室に戻るのなら、病室まで父を連れて帰ってほしいと、という連絡があった。そこで、迷路のような病棟を父を車椅子に乗せて歩ることになった。パジャマ姿の父は外来の待っている人たちの目を引いたようだ。
 二回エレベータに乗り、長い渡り廊下を歩く。父は車椅子なので気づかなかっただろうが、この廊下をベッドに横たわって通ると、天窓から青空が見える。僕は何度も見た。処置室まで行く時、いつも不安が膨らんだ。そんな時に看護師さんたちが話しかけてくださるのはありがたかった。
 昨日紹介した本を診察の順番がくる前に読んでいた。待つといっても、病室でなのだが、昼食を済ました父は熟睡。父は僕が行っても目を開いたり閉じたりということが多いが、今日はよく眠っているのを見て安心した。本には、親が若い頃と違って弱り、衰えたことをどう受け入れるかということから始めて、コミュニケーションの取り方についての具体的の提案が書いてある。また紹介したい。
 僕としては父の現状を受け入れることは困難ではない。『アドラーに学ぶ』に書いたが、僕のバイパス手術の時の執刀医である中島先生は80歳の御尊父の手術を自らされた。父も80歳である。こんな話にはならないが、もう一度頸動脈内膜剥離術をした方がいいと仮に提案されたら、お願いするかもしれないと考えていた。もちろん、父の手術なので、僕が決められることではないが、高齢ということを理由にあきらめることなく、できることは何でもしたい、と今は思っている。

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コメント

 梅の花は、梅紋のように花弁が5枚と思いこんでいました。八重もあるんですね。
 馥郁たる香りはするのでしょうか?

投稿: フィン・カ・ビヒア | 2009年2月18日 (水) 23時02分

 どうでしょうね。馥郁たる香りというよりは、淡いといえばいいでしょうか。

投稿: 岸見一郎 | 2009年2月18日 (水) 23時07分

先生が横たわって見られたという天窓からの青空が、私にも見えてくるようです。


投稿: キューブ♪ | 2009年2月18日 (水) 23時22分

 こんな場所で、こんな時に、空…冠動脈造影検査が無事終わり帰る時は、空は眩しく光っていました。

投稿: 岸見一郎 | 2009年2月18日 (水) 23時42分

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