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2009年1月27日 (火)

この話につきる

still too early to bloom ...

 芝桜が早くも咲いていた。もっともこのところ寒い日が続くので、震えているように見える。
 父は熱はない、元気だというが、僕が行っても起き上がるわけでなく、話が途切れると目をつぶってしまいそうになる。もちろん、眠ったらいいのだが、全般に意欲が低下しているように見える。
 もうかれこれ三年ほど前、僕が心筋梗塞で入院していた時、ある看護師さんからこんな話を聞いたことがある。よく足湯を時間をしてもらっていた。
 「私はおじいちゃん子なんです。中学生の時、そのおじいちゃんが入院したことがあって、見舞いに行きました。そうしたら、髪の毛も梳かしてもらえず、髭も伸び放題だったんです。看護師さんはそこまでしてくれなかった。それで私は毎日病院に通って身体を拭いたりしました」
 「それが看護師になろうとしたことの動機になってます?」
 「ええ、〔患者が〕人間らしくあるにはどうすればいいか、考えました。身体を悪くしろという意味ではないけど、看護師も入院してみないと見えないことがたくさんあるように思います。おじいちゃんは心筋梗塞で亡くなりました。救急車の中でひどく苦しんだ、とおばあちゃんがいってました。前の日、たまたま母に用事があって電話したらおじいちゃんが〔電話に〕出たのです。長く話しました。それが最後でした」
 明日は近大姫路大学での生命倫理最終講義。難しく煩わしい話が多く、毎回閉口していた学生が多かったかもしれないが、僕が話したかったのは、この看護師さんの話につきるかもしれない、と思った。

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