« 今が一番幸せ | トップページ | 介護認定調査 »

2008年11月23日 (日)

昔のままの

let me capture you please ...

 毎朝、父の家に行く時に川沿いの土手を通るので、青鷺と遭遇する。今日こそはと思うが、大抵、思いがけないところにいて、鷺にしてみれば、僕の突然の出現に驚いて飛び立つ。毎日のことなので土手にのぼる手前でカメラをスタンバイしているが、それでもシャッターチャンスを逸してしまう。この写真も不意打ちの青鷺。シャッタースピードは1/80。もっと早くしていたら動きを止めた写真になっただろうが、水面への反射と共に、これはこれで水面ぎりぎりのところを高速で飛んでいる様子を捉えられたかもしれない。青鷺との駆け引きは父の家に行く時の楽しみである。
 今日は午前中ずっと父のところにいた。この頃、父のところでずっと原稿を書いている。こちらにきた頃は僕が行っても、朝食を済ますと寒いから、と自分の部屋に入ってテレビを観始めたものだが、僕がいると同じテーブルについて新聞を読んだりしている。そして時々散歩に行こうか、と声をかけてくる。昼に一度帰り、再び行ってからも同じように過ごす。いつものように家で採れた柿をむき始める。ふいに父が僕に声をかけた。「おい、これ柿、食べろ」「はい」昔のままの父。

|

« 今が一番幸せ | トップページ | 介護認定調査 »

Flickr」カテゴリの記事

日記」カテゴリの記事

コメント

 岸見先生、お久しぶりです。5年くらい前に初めて書き込みをしたなおちと申します。そのときに話題にしたのは介護を必要とするようになり始めた父のことでした。決して慰めではない、まっすぐな暖かいことばをいただいて、とてもうれしく思ったことを昨日のように思い出します。
 その父をこの夏見送りました。悔いが残らないといえば嘘の部分もありますが、でも総じてしっかり向き合えて穏やかに見送ることができました。
 そんな私から見て、きっと今の先生とお父様の関係は、一番幸せな時期(の一つ)だと思えます。今から思えば、「介護のために親のところに行かねばならない時間がなければ、もっと自分の仕事ができたかもしれない」というのは、全くのいいわけ、錯覚でした。むしろ、介護を通じて親と過ごす時間が得られたこと、もっと若い頃にもっと積み重ねていたら、と思った時間を、十分に取り返すチャンスだったと思えます。きっと先生とお父様も、そんな時間を過ごしておられるのだと思います。

投稿: | 2008年11月23日 (日) 22時39分

なおちさん
 本当にいわれるとおりなのです。こちらに今月初めに戻ってきた時は、昼間の仕事の時間がなくなってしまい、夜、その分を取り返そうと思っても疲れてしまって何もできない日が続きましたが、少し生活のペースがつかめてきたようです。僕が病気になる前は月に一回は会ってあれこれ話しを聞いていたのですが(お前のやっているカウンセリングというのを受けたいといいだしたのでした)、自分の病気で父どころではなくなってしまっていてその間弱ってしまったようです。取り戻せるかわかりませんができるだけのことはしたいと思っています。

投稿: 岸見一郎 | 2008年11月23日 (日) 23時01分

 横から飛んでいるところを見ることはなかなか機会がないですが、飛んでいるときはこんな風に首をおりたたんでいるんですね。水面にもうつっているのも驚きました。

投稿: mari | 2008年11月25日 (火) 08時57分

 毎日会うので、どんな動きをするか少し予見できるようになったのです。肉眼で見ても気がつかないことが写真で見るとわかることがありますね。

投稿: 岸見一郎 | 2008年11月25日 (火) 22時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 今が一番幸せ | トップページ | 介護認定調査 »