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2008年9月23日 (火)

天上の花

flowers in heaven ...

 彼岸になると突如として田んぼの畦道など咲き出すことをいつも不思議に思っていた。彼岸とか此岸という言葉が仏教の言葉であることを知るのは長じてからのことだが、誰かに聞かされたのかもしれない。これが彼岸に咲いている花で、子どもの理解では彼岸とはあの世だった。このことと小学生のある日この花を学校の帰りに摘んで帰った時に母から家が火事になるから捨てなさいといわれたことが記憶の中で交錯している。畦道に咲いていたこの彼岸花に今し方切られたばかりの花束が置き去りにされていたのを見て子どもの頃のことを思い出した。
 夜、父から電話があったので、お墓参りに行っておくから、といったら喜んでくれた。

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コメント

 高校の修学旅行で訪れた京都大原で初めて曼珠沙華を見たときに、目が燃えるような赤に染まったことを思い出しました。修学旅行の写真の大半がこの花でした。
 バスガイドさんが家には飾らない花だという話をされていたのを覚えています。

投稿: フィン・カ・ビヒア | 2008年9月23日 (火) 07時33分

 曼珠沙華がたくさん咲いている眺めは壮観ですね。修学旅行の時に僕よりも京都のあちらこちらを訪ねられかもしれません。

投稿: 岸見一郎 | 2008年9月23日 (火) 08時28分

 今改めて、じっくり写真を見ると茎と花の様子がアルストロメリアに似ているような感じがします。
 どんな香りがするのでしょう?

投稿: フィン・カ・ビヒア | 2008年9月23日 (火) 13時06分

 アルストロメリアも彼岸花科ですね。残念ながら彼岸花の匂いを意識したことがありません。

投稿: 岸見一郎 | 2008年9月23日 (火) 13時41分

子供の頃、彼岸花は葬式の花だと父に聞きました。昔まだ土葬だった頃、死体を山の動物に食べられないように、彼岸花の球根を死体の上にどっさり置いて葬ったそうです。球根に毒があることを、動物は知っていて死体を食べなかったそうです。彼岸花の赤い色は、死者の血の色だと思って、子供の頃とてもとても触る気になれなかったです。今は違いますけれど。

投稿: おりひめ | 2008年9月23日 (火) 17時09分

彼岸花はある日突然、一気に咲いている様に感じます。今年初めて、つぼみがどんなものか知りました。咲くときは一気にパッと開くのでしょうかね。見てみたいな、と思います。摘んで帰って、火事になるから捨てる様に言われた思い出、私もあります。私は叱られたのですが、あんなふうにせっかくの好意を頭ごなしに叱るなんていけないな~、私も子供に気をつけなくっちゃ~と今年はこの花の写真や実物を見ると思います。

投稿: mari | 2008年9月23日 (火) 20時52分

おりひめさん
 そういうのを意味づけという言葉で説明できるのでしょうが、大人から話を聞かされた子どもは花の本来持つ美しさを知らずに過ごすことになるということはあるでしょうね。僕のこの写真にコメントをくださった人が、息子さんが(アメリカ人)日本人の妻に花をプレゼントしようとして買った花が仏壇に供える花のブーケだったと書いてられました。人生には学ぶことは多いというコメントが添えてありましたが、プレゼントされた妻こそ学ぶことがあったかもしれないと思いました。例えば、菊は美しいですし、何よりも、日本の習慣は知らなくても、もっと大切なことが世の中にはありますね。

投稿: 岸見一郎 | 2008年9月24日 (水) 01時17分

mariさん
 実際には田んぼの畦道をこの時期歩いていると早くに咲いていることもあるのですが、印象としてはたしかに一気に咲き出すというふうに見えますし、そのことがこの花に独特のイメージを与えるように思います。
 子どもにしてみればなぜ持ち帰っていけないかわかりません。大人だった知らないでしょう。叱られた子どもはただただ困惑するばかりです。

投稿: 岸見一郎 | 2008年9月24日 (水) 01時21分

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